これ↑ たまに見かける本だが、あまり読む気がしないので、TEDTALKでざっくり主張を観た。
ハンス氏は10年以上前から統計データを可視化して時代の変化を研究していたみたい。統計データを使っていろいろと表現できるソフトを作ったらしい。わかりやすく、グラフのアニメーションを見るとSF映画のワンシーンのようだ。TEDでは常連らしい。
↓2006のTED
それで最新のTEDは2014年。3択問題で、時代の変化とともに「良くなった・変わらない・悪くなった」のどれでしょう、と問う。多くの人は「悪くなった」と答えるが、用意された正解はすべて「良くなった」である。
↓2014年のTED
我々の教師は過去のデータに基づいて教えている。働きにでてからは最新のデータを見ることもしない上に、学生が学ぶことも古い。メディアはセンセーショナルな事案を選んで報道するのも、世の中が悪くなっていると考えさせるバイアスを作るらしい。結論は「世の中は良くなっていると考えると問題に正解できるよ!」とのことだ。
世界動向について、ろくに調べもしないでネガティブに陥るくらいなら、良くなっていると考えたほうが、正しい確率が高いってことだろうか。じゃあ悪くなっていることは全く無いのか。人間の健康状態や豊かさが良くなっているのに対して、ほかの生態系はどうなっているのか疑問ではある。
何も知らない人に問題を投げかけてランダムな選択以下だというのも酷な話だ。世界動向について真面目に調べようとしたら、こんなバイアス思考に陥るわけがないし、正直何の意味があるのかわからない。書籍には具体的なデータ分析の仕方でも書いてあるのだろうか。。。「データを見れば世界は良くなっているよ!」という本なのかな。